全国各クラブの活動報告

東京産学交流会、ビッグデータ活用で富士通マーケ講演

東京産業人クラブ・東京産学交流会(渡辺佳英会長=大崎電気工業会長)は10月30日、10月定例会「ビッグデータ時代の情報活用とワークスタイルの変革」を、東京・蒲田の蒲田月村ビルで開いた。中堅・中小企業向けソリューションを手がける富士通マーケティングの商品戦略推進本部商品・サービス企画統括部ビジネス開発部担当課長の田中貴之氏が講演した。企業の経営者ら15人が参加した。
田中担当課長はビッグデータ(大量データ)の活用について「これまではエラーデータなどの業務に関連する一部のデータのみを活用していたが、これからは活用しきれていなかったデータが価値を生む」と解説した。また小売店の監視カメラを利用した事例として「店舗での顧客の行動パターンから心理を分析し、商品の配置や補充する商品などを決定する」といった活用法を紹介した。
さらにビッグデータとスマートデバイス(多機能端末)の製造現場での活用法にも触れて「製造現場ではパソコン(PC)への入力と紙への手書きの双方が求められる。防水防塵(ぼうじん)対応のタブレット端末(携帯型情報端末)を活用し、手書きで必要な情報を打ち込むことにより、PCへの再入力の手間を省ける。社内の別の端末からリアルタイムで仕事の進捗(しんちょく)状況を把握できる」と強調した。
講演中、カメラに映った相手を見ながら会議資料を共有して遠隔業務するデモンストレーションを実施。参加者はデモに見入っていた。


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