全国各クラブの活動報告

埼玉・TDU産学交流会、富士重矢島工場訪問

埼玉産業人クラブ・TDU産学交流会(佐藤達雄会長=アーベルソフト会長)は5月29日、群馬方面への一日工場見学会を開き、富士重工業の群馬製作所矢島工場(太田市)とミツバ新里工場(桐生市)を訪問した。会員企業、大学から21人が参加した。
富士重工業の矢島工場では会社概要の紹介ビデオを観賞後、担当者から「年間42万台の生産能力を有する。約260社の協力会社から2万8000点あまりの部品を仕入れて完成車を組み立てる。国内のほか、海外110カ国以上に輸出している」と説明を受けた。
また工場では世界最大級の5000トンプレスを導入しているブランキング工程、ロボット溶接ラインなどを見学。車体にさまざまな艤装(ぎそう)品を取り付ける複数車種混載ラインでは「ボンネットに貼り付けた紙の指示書とICタグによる指示で、混載各車の艤装品を取り付ける」などと説明を受け、参加者は驚いた様子だった。さらに歴代の「スバル」を展示しているショールームも見学した。
ミツバの新里工場では柳沢正夫担当部長から「ブラシレスモーターで世界トップ10。2輪のスターターモーターでは世界トップシェア」と会社概要について説明を受けた。その後、「QCDの徹底」と「管理の極小化」を基本コンセプトに設計された各種組み立てラインを見学。「モノの形を変えないプロセスは全て無駄。スイッチを押す手間も不要」などとラインのあり方について教えてもらった。
また鍛造工程では「歯車も鍛造で作っている。切削のように切り粉が出ない。作業性も高い」と説明を受けた。内製メッキライン、パワーウインドー用モーターの高速組み立てラインなども見学した。


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