全国各クラブの活動報告

東京・女性部会、眞保野村信託銀社長が『野村グループのビジネスと野村信託銀行について』をテーマに講演

東京産業人クラブ女性部会(佐川八重子会長=桜ゴルフ社長)は7月16日、KKRホテル東京(東京都千代田区)で7月例会を開いた。銀行業界初の女性社長に就任した野村信託銀行の眞保(しんぽ)智絵社長が「野村グループのビジネスと野村信託銀行について」をテーマに講演し、最近の株式相場動向、野村グループのダイバーシティーなどについて説明した。佐川会長は「安倍晋三政権の経済政策『アベノミクス』の効果を実感している中小企業は少ない。ただ今日集まった経営者は実力で勝ち続けてきた人々。政治に頼ることなく、景気に左右されることなく、技術やサービスの質を高めて勝ち抜いてほしい」と強調した。女性経営者ら約60人が参加した。
講演で眞保社長は2014年4―6月期決算の各企業の業績予想の底打ち感などの理由から「足もとの日本株は依然として割安感の強い株価水準にある」と解説。その上で「14年末の日経平均株価は1万8000円になる」との見通しを示した。
また安倍政権が6月末に閣議決定した「改訂版日本再興戦略」にも触れて「政府が女性活躍推進や法人税減税、民需主導の成長に向けた経済構造改革などの施策をすべて実行したら、国内総生産(GDP)を0・75ポイント押し上げる効果がある」との見解を示した。
さらにダイバーシティー施策では、多様性についての理解を深めるため、部門の垣根を越えた交流会を開催する野村グループの取り組みを紹介した。
講演後、会員から「女性リーダーとして特に気を注意していることは何か」、「仕事をまっとうした上で、家庭を円満にする秘訣(ひけつ)は何か」といった質問が飛び交った。眞保社長は「リーダーシップに性別は関係ない。信頼を得るためには判断プロセスを説明して納得してもらった上で業務を進めることが必要」と答えた。家庭円満の秘訣については「相手を選ぶ段階から気をつけること」と笑いを誘った。
佐川会長から眞保社長にバラの花束が贈られると、会場から拍手がわき起こった。


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