全国各クラブの活動報告

長野産業人クラブ、エーワン精密・梅原氏が講演-「強い町工場」創る

長野産業人クラブ(太田哲郎会長=オリオン機械社長)は7月2日、ホテル国際21(長野市)で2014年度定時総会を開いた。太田会長は「安倍晋三政権の経済政策『アベノミクス』の効果が地方にも広がり始めている。企業もユーザー目線に立った努力をさらに重ねることが重要だ」とあいさつ。13年度事業報告・収支決算、14年度事業計画案・収支予算案を審議し、原案通り承認された。
総会後、梅原勝彦エーワン精密取締役相談役を講師に迎えて「私はこんなことを考えながら『強い町工場』を創りました」と題した記念講演会を開いた。梅原氏は12歳からネジ工場で働き、1965年に実兄と会社を設立して小型自動旋盤用カムの製造を始めた。70年に独立してエーワン精密の社長に就任した。講演では工作機械に取り付けるコレットチャックで国内シェア6割を獲得するまでの道のり、03年にジャスダックに上場して切削工具の再研磨事業に参入した経緯などを紹介した。
梅原氏は「新規事業に参入するには、世の中に必要な事業か、利益が出せるか、業界トップになれる可能性があるかにこだわる必要がある」と強調。また「高い利益率を確保するには、常にコストダウンが求められる」、「責任者が工場や営業所などの現場に足を運んでムダを探す姿勢が大切」などと訴えた。
講演後は懇親会では会員らが梅原氏を囲んで和やかに交流を深めた。


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