全国各クラブの活動報告

栃木産業人クラブ、「連携」テーマに県と情報交換会

栃木産業人クラブ(高橋和夫会長=大高商事社長)は11月11日、宇都宮市内のホテルで、栃木県産業労働観光部幹部を迎えて「産学官情報交換会」を開いた。今回のテーマは「"連携"で変わる栃木のモノづくり」で、55人が参加した。
まず事例報告が行われ、医工連携でカテーテル挿入訓練キットを開発した鎌田スプリング(鹿沼市)の吉富政幸医療機器開発室長は「試作能力が高い中小企業でも、販売やマーケティングは不得意。販路開拓・確立には医療機器専門の代理店との連携が大切だ」と強調した。
ユーユーワールド(宇都宮市)の白濱一久執行役は、調味料「ご飯にかけるギョーザ」を参加者に試食用に提供しながら「農商工連携は生産者と消費者をつなぐ商社にチャンスがある。地元食材を使い、人々がまだ見たことのない商品を発信したい」と述べた。
栃木県の荒川政利産業労働観光部長は「『とちぎ創生15(いちご)戦略』では、産業振興策とともに、2060年に人口150万人を維持する方策を盛り込んだ。県内企業の技術力強化を支援し、モノづくり県としての発展が不可欠だ」と語った。続いて関係する産学官の担当者らが、各種連携の取り組みや支援策を報告した。
懇親会では、三和電機(市貝町)の福田敏男社長(栃木産業人クラブ副会長)が「当社も農商工連携などを推進している。今後の成長を目指して新分野に目を向けていこう」とあいさつした。


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