全国各クラブの活動報告

名古屋産業人クラブ、挑戦する経営者テーマに講演会

名古屋産業人クラブ(森誠会長=富士精工社長)は6日、日刊工業新聞社名古屋支社(名古屋市東区)で名古屋市内に拠点を置く各県の事務所を対象にした「学習会&懇親会」を開いた。
学習会では四釜広幸日刊工業新聞社執行役員名古屋支社長が「私が出会った挑戦する経営者」をテーマに講演し、会員30人が聴講した。
四釜支社長は、これまでの取材を通して出会った記憶に残る経営者として4人を挙げ、自らの志をビジネスの形にした素晴らしい人と紹介した。共通するのは「生活者の視点で不便なものを解決する商品を作り出した」「伝統の技や技術、商品を時代に合った製品に応用し展開した」ことだと語った。
アイリスオーヤマの大山健太郎社長については「ユーザーインの発想で商品を開発し、製造・卸一体のメーカー・ベンダー方式を確立するなど新しい業態に挑戦した」と紹介。また、セラリカNODAの野田泰三社長に関して「一貫して天然素材のロウづくりにこだわり続けているが、その用途をハイテク製品や医療、環境など新分野に広げている。セラリカ構想を提唱するなど注目の人だ」と語った。
続いて、企業や公的機関などのユニバーサルデザインを手がけるミライロの垣内俊哉社長について「闘病生活での経験をもとに、車いすの106センチメートルからの視点でビジネスを創出している。バリア(障害)をバリュー(価値)に変える心のバリアフリーを目指し頑張っている」と評した。
最後に、沖縄・石垣島でミドリムシの大量培養技術に世界で初めて成功したユーグレナの出雲充社長について「ミドリムシで食糧問題や環境問題の解決を目指すほか、バイオジェット燃料の実用化を目指し、三重県多気町に国内最大級の培養プールを建設、10月から燃料用ミドリムシの生産に乗り出す」と行動力を評価した。


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