全国各クラブの活動報告

大阪産業人クラブ、原発廃炉拠点を見学

大阪産業人クラブ(山口多賀司会長=非破壊検査社主)は10月19、20日の両日、福島県産業視察を実施した。機械や金属などの事業を手がける企業の9人が参加。原子力発電所の廃炉技術の開発拠点である楢葉遠隔技術開発センター(福島県楢葉町)を見学したほか、福島県から同県の企業誘致策の説明を受けた。初日夕方からの懇親会には、いわき産業人クラブ(竹内三男会長=竹内精工社長)のメンバー4人が加わり、熱心な情報交換を行った。
初日の楢葉遠隔技術開発センターでは原子炉内の3次元映像を用いたバーチャルリアリティー(仮想現実)施設で、模擬空間の原子炉建屋内に入り込み、内部の構造や作業の方法などを体験。その後、実物大の原子炉設備を用いた廃炉技術の開発状況や、原子力発電所建屋内で作業をするロボットの実証試験などを見学した。
石原正博楢葉遠隔技術開発センター長は「大企業だけでなく中小企業とも連携して運営している。ここで開発した技術は宇宙などでも応用できる」と説明。参加者にも技術開発への参画を促した。
その後、福島県商工労働部企業立地課の大河内俊英主任主査が福島県の企業誘致策を説明。関西からの進出企業の事例などを紹介しながら、同県の優位性をアピールした。
2日目は初日の雨も収まり、観光組とゴルフ組に分かれ、秋の福島の1日を楽しんだ。


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