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「中国経済の真実」と題し沈教授が講演(女性部会4月例会)

平成22年4月12日

 東京産業人クラブ・女性部会(佐川八重子会長=桜ゴルフ社長)7日、東京・竹橋のKKRホテル東京で4月例会を開いた。多摩大学教授の沈才彬氏を講師に招き、「中国経済の真実―世界を席巻(せっけん)する巨大市場のゆくえ」と題した講演を聞いた。約50人が出席した。
 上海万博後の行方に関心が集まる中国経済について沈教授は、「今年の経済成長率は9%以上が予想され、2020年まで年平均7%の成長が可能」との見方を示し、米国が声高に叫ぶ人民元の切り上げについても「今年5月ごろに、5%前後の切り上げがある」との見通しを示した。
 さらに、中国が過去、政権交代に伴う権力闘争で成長が鈍化した事例を引き合いに、「ビジネスリスクとして要注意なのは2013年。胡錦濤氏の国家主席任期満了に伴うスムーズな政権交代が行われるかどうかだ」と指摘した。
 質疑応答も活発で、参加者からの「不動産、金融だけでなく、実体経済もバブル化しているのでは」「1980年以降に生まれた世代『80后』の旺盛な消費活動の背景は」などの質問に、沈教授は「バブルはすでに発生しており、いかに抑え込むかが課題になっている。それでも、成長は続く」と答えていた。