全国の産業人クラブ

宮城産業人クラブ

会長メッセージ

宮城産業人クラブ会長 (梶原電気(株) 梶原 功 社長)
 宮城産業人クラブは1983年(昭和58年)に創設され、2023年で40周年を迎えました。宮城県内の地元中堅・中小企業などの技術高度化を目指し、時代の大きな変革に対応してきました。バブル経済の崩壊以降、リーマンショック、東日本大震災、そしてコロナ禍と厳しい環境に直面して参りましたが、クラブ事業を通じた会員間、さらには産学官の交流、連携が危機克服に大いに役立っております。

 宮城県には自動車、半導体関連の産業集積が加速しております。また仙台市では物質の微細な構造を観察できる次世代放射光施設「NanoTerasu(ナノテラス)」が完成し、2024年度の運用開始を予定するなど、国内有数のモノづくり拠点が形成されます。地元産業界としてもビジネスチャンスとしなければなりません。これら企業と取引できる技術力、開発力の向上が求められています。

 さらに、環境エネルギー、医療機器、航空宇宙など次世代の産業にも注目しております。低炭素社会の実現に向けた技術開発も業界共通の課題かと思います。これら新分野へのチャレンジが、中小企業の明日を切り開くものと確信しております。宮城県では「富県宮城」の実現などを含めた宮城将来ビジョンを打ち出し、これに基づく戦略を推進しております。我々もこのビジョン達成に貢献できるよう努力したいと思います。

 当クラブでは、これらの課題解決に取り組み、活力ある宮城県産業を創造するために、多様な活動を展開しております。産業技術総合研究所東北センターや宮城県産業技術総合センターなど研究機関の代表者を囲んでの交流会、地元・東北大学などの教授らを招いての産学交流会、ユニークな工場や研究施設の見学などを行っています。このほか福島、山形を含めた東北3産業人クラブの交流や、全国各地の産業人クラブとの交流を深めています。こうした交流、連携を通じ、新たなビジネスチャンスをつかむとともに、日本の元気なモノづくりを今後も支えていきたいと存じます。

会の紹介

 宮城産業人クラブは宮城県内の企業経営者および産業団体が集まり、会員各社の生産技術、新製品・新技術開発、経営合理化など経営の高度化に向けた交流、情報交換を行っております。特に宮城県では「富県宮城」の実現に向けた誘致戦略の推進に伴い、自動車、半導体など大手企業の集積が進むなど産業構造の変革が進んでいます。当クラブでは、こうした大きな流れに乗り、ビジネスチャンスの開拓に資する事業を展開。毎年、定時総会と講演会、セミナー、工場・研究施設の見学会などを実施しております。

 また、東北地域の宮城、山形、福島の3産業人クラブの連携も強化しており、親睦ゴルフ大会などを通じクラブ間の交流を推進しております。2023年度からはセミナーや工場見学会など3クラブのイベントを原則、共催とし、県境を越えた交流を図って参ります。さらに関東地方や新潟などを中心に全国の産業人クラブとの交流も進める計画です。

 このほか、学生を対象にしたビジネスアイディアコンテスト「キャンパスベンチャーグランプリ(CVG)東北」を日刊工業新聞社と共催。大学生や大学院生、高専生、さらには専門学校生まで幅広く、次代を担う東北の若者の育成を支援しています。
宮城産業人クラブ事務局仙台市青葉区錦町1-10-11 勾当台上杉通りビル3階(日刊工業新聞社東北・北海道総局内)
電 話:022-225-8734 FAX:022-225-8736

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