全国の産業人クラブ

大阪産業人クラブ

会長メッセージ

大阪産業人クラブ会長 (片岡製作所 千歳喜弘取締役、元マクセルホールディングス会長)
 この度永らく当クラブを牽引頂きました山口多賀司会長から当大阪産業人クラブ会長を引き継ぎました千歳喜弘です。歴史のある日刊工業新聞社が運営頂いている大阪産業人クラブを皆様と共に、より有意義なクラブにしていきたいと考えております。今後とも宜しく皆様のご指導ご支援頂きたいと存じます。

 さて現下経済の地殻変動は経済の岩盤で10年位前から始まっていましたが、コロナウイルス感染禍、そこにロシアウクライナはじめ諸外国との緊張という、ここ半世紀経験のない社会的経済的な大変化時代が加速してきました。そのような中、技術立国と呼ばれてきた日本の国際競争力は年々大きく低下して最近では危機と捉える状況がここ何年も続いて来ています。

 そこでこの危機を乗り越え日本を再生させるために、この大変化をチャンスと捉え新たで積極的かつ果敢なチャレンジをしなければならない時と捉えています。
 例えば自動車においては、100年続いた内燃機関の歴史が一気にEV化へシフトして来ました。自動車の変革において、初期はモバイル機器電源が主体であったリチウムイオン電池がEV普及による環境問題の解決に欠かせない存在となり、このように様々な場面においての変化トリガが日本再生の絶好の機会となり得ると考えられます。エネルギー問題では資源のない日本にとったら大問題で、再生エネルギー問題また原子力問題などを如何に捉えるかが肝心な時期でもあり経済トリガとしてのチャンスでもあります。

 さて日本の強みは、個々の能力だけではなく、多種多様な技術の融合により新たな力を創造することができるが世界でも稀な特質です。各方面分野や業種を超えた事業融合は、また各方面技術の融合、色形の違う歯車が噛み合うように力を増幅させ、新たな価値を(イノベーション)創新できるのは世界でも稀な日本の強み文化です。この神髄は事業を創新する、融合する、つまり横ぐしを通せる人は周りの人を「信頼」、「尊敬」、「敬う」事が出来るからこそできるものと考えて居ます。

 日刊工業新聞産業人クラブは幅広い分野企業との関係、幅広い人脈、各種幅広い融合を実現することができることが大きな強味です。大変化時代の中で新しい価値観社会が形成されていく中で、当クラブが牽引役となり元気日本創生の実現に少しでも貢献して行きたいと考えています。会員皆様の強力なご支援ご協力をお願いする次第です。

会の紹介

大阪産業人クラブは1990年の発足ですが、その前身の関西工場長連盟から関西工業人連盟、関西工業人クラブ、大阪工業人クラブを経ておよそ60年近くの歴史を有しています。発足以来、経済・産業界の情報交換や生産技術、経営効率に関わる知識の向上を推進する一方、会員相互の親睦を図ってきました。そして、同クラブが現在の厳しい状況を打開し、関西経済の活力創造の牽引役となることが望まれています。


2022年総会で3代目会長に千歳喜弘片岡製作所取締役を迎えました。会員は関西の中堅・中小企業の代表者で組織されています。行事立案は5つの専門部会を中心に運営委員会がリードし、時流に合ったテーマを企画し活動しています。テクノロジー部会はセミナー、講演会で技術や生産効率向上を。産業人フォーラム部会は工場見学や視察を。女性部会は交流を。ゴルフ部会は親睦を図った活動を。関西ビジネス研究会は後継者を含めた若手経営者を中心に活動をしています。コロナ禍以降の2年間は活動に制限があり、思うようなクラブ運営ができず停滞感がありました。今年度の方針は感染状況が収まってきたとは言え感染拡大防止策を踏まえ、規模を追う行事ではなく少ない参加人数ながらも参加機会が増える活発な運営を目指しています。
大阪産業人クラブ事務局大阪市中央区北浜東2-16 (日刊工業新聞社大阪支社内)
電 話:06-6946-3348 FAX:06-6946-3367

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