全国の産業人クラブ

TDU産学交流会

会長メッセージ

TDU産学交流会会長 (日本伸管 代表取締役 細沼直泰)
 TDU産学交流会は、1990年に東京電機大学(TDU)と埼玉県有力企業が技術や人材などの交流を通じて地域産業の発展に貢献することを目的に設立されました。以来30年以上にわたり、産学連携を通じて新たな知見や価値を創出し、企業・大学・地域社会の架け橋として活動を続けて参りました。イノベーションや地域共創の重要性が一層高まる中、当会の役割はこれまで以上に意義深いものになっていると感じています。当会の運営にあたり、ご指導を賜っております東京電機大学の渡辺貞綱理事長、射場本忠彦学長、長原礼宗理工学部長、ならびに理工学部の先生方、大学職員の皆さまに心より感謝申し上げます。また、会員各社の皆さまのご尽力やさまざまな形で支えている事務局運営により、今日の当会があることを、改めて深く感謝申し上げます。
 リーマンショックやコロナ禍を経て、社会や産業構造は大きく変化しました。リモートワークやDX(デジタルトランスフォーメーション)が進み、製造業においてもAI・IoT・ロボティクスなど新たな技術の導入が急速に進展しています。一方で、グローバルなサプライチェーンの見直しや脱炭素への対応など、企業を取り巻く課題は複雑さを増しております。こうした環境下にあっても、日本の「ものづくり」の精神は決して失われることなく、新しい価値を創出する力として改めて注目されています。これからは単なる製品開発にとどまらず、サービスや環境配慮といった「付加価値」を融合させることが不可欠です。
 今後は、企業・大学・地域社会が垣根を越えて協働する「共創」の姿勢がより重要になります。異業種間の連携や産学官の協働、多様なパートナーシップを通じて、新たな発想とイノベーションを生み出していくことが求められています。そのためにも、技術交流だけでなく、デザイン思考や経営感覚、感性教育といった幅広い分野での学びと実践が不可欠です。
 当会としても、時代の潮流を見据え、社会・文化・経済の多様性を理解しながら、未来志向の学びと交流の場を提供していきます。異文化・異分野との対話を通じて新しい価値を創造し、持続可能な社会の実現に寄与することを目指して参りたいと存じます。

会の紹介

 正式名称は東京電機大学・埼玉産業人クラブ産学交流会。東京電機大学(TDU)が埼玉産業人クラブと連携して、産学交流を推進するとともに、地域産業の発展に寄与することを目的に設立された。組織的には埼玉産業人クラブの2次組織となり、TDU産学交流会の会員になるためには埼玉産業人クラブに加盟する必要性がある(2年間は賛助会員として単独で参加可能)。今期で設立35年を迎える伝統の産学交流会としても全国から注目されている。現時点(2025年10月)での企業会員数は25社。各社から代表者をはじめとする2名を会員として登録するが、活動への参加は会員企業従業員であれば誰でも可能。具体的活動としては、講演会、企業視察、工場見学および事例発表会、親睦ゴルフ大会、TDU学生向け企業PR・就職説明会、一泊研修旅行など年間を通じて開催。期は9月1日に始まり翌年の8月末日に終了する。会員企業の人材育成と技術レベル向上およびTDU教授・准教授らとのさまざまな交流に資する事業を行っている。これからは特に、大学発の新しい研究の紹介、産学一体となった研究会・共同研究への支援を進めるとともに、これに関する情報を発信していくことに注力していく。
TDU産学交流会事務局埼玉県川越市富町2-22 八十二銀行川越ビル (日刊工業新聞社 川越支局内)
電 話:049-229-2225 FAX:049-229-7578

このページの先頭へ