全国各クラブの活動報告

東京産業人クラブ、2024年新春特別講演会と賀詞交歓会を開く

 東京産業人クラブ(寺町彰博会長=THK会長)は1月15日、経団連会館(東京都千代田区)で2024年新春特別講演会と賀詞交歓会(日本産業人クラブ連合会、日刊工業新聞社と共催)を開いた。約100人が参加した。講演会に先立ち、23年秋の叙勲で旭日小綬章を受章した神奈川産業人クラブの中村幹夫会長(厚木商工会議所会頭、大和ケミカル会長)に、日本産業人クラブ連合会会長で日刊工業新聞社社長の井水治博が賀状楯を贈呈した。
 続いて、元陸上自衛隊西部方面総監で丸紅顧問、拓殖大学客員教授の番匠幸一郎氏が「我が国を取り巻く戦略環境とこれからの安全保障~2024年の世界と日本を考える~」をテーマに講演した。
 番匠氏は防衛大学校を卒業後、イラク派遣部隊初代指揮官、第3師団長、陸上幕僚副長などを経験。退官後は国家安全保障局顧問などを務めた。番匠氏はロシア・ウクライナ戦争や中東におけるイスラム組織ハマスとイスラエルの武力衝突の戦況について解説。欧州や中東の戦闘は続いているものの、「世界の安全保障の中心が日本を含むインド・太平洋地域に移ってきているのは間違いない」と言及。「安全保障は今や政治や外交だけでなく経済や人権にも関係してくる」とし、「常に情報のアンテナを張っておくことが大事」と述べた。
 会場からの「なぜ日本は他国に比べ自国を守ろうとする意識の人が少ないのか」の問いに、「先の戦争に負けたことで軍事へのナイーブな気持ちがあると思われる。国防について我が事として考える必要がある」と答えた。
東京_2.jpg


このページの先頭へ