全国各クラブの活動報告

岐阜産業人クラブ 山村コボ社長 記念講演

岐阜産業人クラブ(遠藤宏治会長=カイインダストリーズ社長)は5月21日、岐阜市の岐阜グランドホテルで「2018年度定時総会・記念講演会」を開いた。遠藤会長は冒頭のあいさつの中で「時間や人員が足りない昨今、当社では七面鳥を探せ、とよく話す」とユーモアを交えて語った。孫、母、祖母と代々、七面鳥を焼く際に、オーブンレンジに入るサイズに切って焼いていたが、年月を経てオーブンが大型化し、一羽丸ごと焼くことができるようになってもなお、切って焼いていた無駄を指す話に例えて、前例踏襲を見直す大切さを説いた。
総会では17年度の活動実績や決算を報告。さらに18年度の事業計画及び予算案や役員体制について審議し、いずれも原案通りに承認された。
記念講演会は大手自動車メーカーなどで企画、デザインを手がけてきたコボ(名古屋市昭和区)の山村真一社長(写真)が「企業戦略としてのデザイン~激変する社会の価値観を考える~」と題し講演した。日本では下絵や図案などをデザインと呼ぶが、海外では企画や計画、立案や構想をまとめることだと指摘。コストダウンから生まれたデザインが、高い市場占有率となった実例などを挙げて説明した。
会員企業からは「見た目を重視するだけでなく、コストや機能性の高さを含めることの重要性を認識できた」といった感想が聞かれた。講演会・懇親会には会員など約80人が参加。懇親会では来賓の河合孝憲副知事があいさつし、会員間で交流を深めた。


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