全国各クラブの活動報告

「禅と食」テーマ 八屋山普門寺の吉村副住職講演

中国四国産業人クラブ(田村興造会長=広島ガス会長)は6月6日、ホテルセンチュリー21広島(広島市南区)で2018年度の定時総会・記念講演会を開いた。総会は予算・決算や18年度の活動計画などを原案通り可決した。7月と11月には、四国産業人クラブと合同で工場見学会とゴルフ大会を予定。9月にはドイツへの視察旅行、10月には中部地方での工場見学会を計画する。

講演会(写真)では曹洞宗八屋山普門寺(広島市中区)の吉村昇洋副住職が「禅と食」と題し、禅宗における精進料理のあり方について説明した。吉村副住職が、永平寺での修行経験を踏まえて精進料理について解説。"苦・酸・甘・辛・鹹(かん)"の五つに"淡"を加えた六味が特徴とし、「朝から晩まで休みなく修行しておなかが減っているし、野菜の淡い味がポイントになり、最初食べたときはおいしくてびっくりした」(吉村副住職)と振り返った。

また、仏道修行の心構えを持って料理を作り、食べることが、ただの野菜料理と精進料理との違いだと述べ、「丁寧な心で食と向き合うのが禅の世界だ」と紹介した。


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