全国各クラブの活動報告

名古屋産業人クラブ、「高岡銅器」伝統産業の挑戦 能作社長が講演
名古屋産業人クラブは4月25日、能作(富山県高岡市)の能作克治社長を招き、名鉄ニューグランドホテル(名古屋市中村区)で講演会「地域とともに歩む~伝統産業の挑戦~」を開いた。120人が参加した。
能作は1916年創業で仏具や茶道具、華道具など伝統工芸の「高岡銅器」を製造販売し、近年はスズ100%の「曲がる器」で広く知られる。能作社長(写真)は「入社以来、高岡で一番の"鋳物屋"を目指して修行した。質のいい鋳物を少量でも心を込めて生産した。私は福井県出身だが、富山では県外から来た人たちを"旅の人"と呼び優しく対応してくれた。同業の職人たちが惜しげもなく技術を伝授してくれた」と振り返った。
同社の取り組みとして「"守る伝統"から"攻める伝統"を大切にし、2004年にスズ100%の『曲がる器』を製造した。スズ合金(ピューター)は他産地の物まねとなり革新性がなかった。08年にはシリコーン鋳造を開発した」と述べた。その上で「ユーザーと接点を持つために直営店を国内外に開設した。10年間の海外展開によって各国の文化を見据えた商品開発や"もの・こと・こころ"を伝える重要性が見えてきた」と語った。
「とにかく地域の人に伝統産業や鋳物の素晴らしさを再認識してほしい。広く知らしめることで高岡地区と会社のファンを増やし、地方創生につなげる。17年4月に開設した新社屋では、鋳物づくりを体験できる工房や県内の観光スポットを案内するコーナーを設けハブ的な役割を果たす。反響は大きく、18年には約11万人が来場した」という。
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