全国各クラブの活動報告

東京産業人クラブ・女性部会、「世界と日本」テーマに寺島氏が講演

 東京産業人クラブ・女性部会(佐川八重子会長=桜ゴルフ社長)1日、東京都千代田区のKKRホテル東京で12月例会を開いた。日本総合研究所の寺島実郎理事長を講師に迎え、約1時間半にわたって「2011年への視界―世界と日本」をテーマに、寺島氏の分析と見通しを聞いた。約50人が参加した。
 寺島氏は現状の経済の閉塞感について「バブル経済崩壊以降、現在まで続く土地や株式の値下がりで、資産家が大きなダメージを受けている」と消費低迷の一因を指摘。さらに「IT革命と経済のグローバル化が労働現場の平準化を促進し、余人をもって代え難いといった状況の現場が減っている」と勤労者所得減少の要因を分析した。
 その上で、今後の日本には自動車に続く、裾野の広い産業をつくることが必要とし、代表例に「国産の中型ジェット旅客機開発と空港基盤の整備をパッケージにした取り組みが次の産業のプラットフォームになり得る」との見解を示した。そして「日本は今、あらゆる分野で構想力が問われている」と締めくくった。


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