全国各クラブの活動報告

東京産業人クラブ・東京産学交流会、医療機器開発で連携

東京産業人クラブ・東京産学交流会(サザンクロス、渡辺佳英会長=大崎電気工業会長)は5月21日、5月定例会「東京労災病院の医工連携」を、東京・南蒲田の大田区産業プラザ(PiO)で開いた。東京労災病院の氏家弘脳神経外科部長が、大学や中小企業と共同で取り組んだ医療機器開発プロジェクトについて紹介した。企業の経営者ら約30人が参加した。
氏家脳神経外科部長は脳の手術用の約20万円の特殊なはさみについて「はさみは生体を切るとだんだん切れなくなるが、いつまでも切れるようなはさみを大田区の中小企業と開発した。『少量だが必要』といった医療器具は中小企業に手がけてもらうのがちょうど良い」と技術力を評価した。またクモ膜下出血の患者の脳動脈の手術動画で手術内容を解説。参加者は脳の血管を止血したり、縫い合わせたりする映像に見入っていた。
講演後、大田区産業振興協会の山田伸顕副理事長が「大田区の中小企業は多品種少量生産が得意で、手術の道具などのあまり数が出ない製品を作るのに適している」などと、医療貢献の可能性を訴求した。


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