全国各クラブの活動報告

東京・女性部会、南部パソナ代表が講演-雇用のあり方提案

東京産業人クラブ女性部会(佐川八重子会長=桜ゴルフ社長)は2日、KKRホテル東京(東京都千代田区)で10月例会を開いた。講師にパソナグループ代表の南部靖之氏を招き、新たな雇用のあり方について講演した。南部代表は「人の才能は平等に与えられていると感じる。それを引き出す多様な雇用形態を提案したい。例えば大学卒業時に就職先を決めていない学生を当社で採用し、社会人研修を受けさせた上で他社に紹介する『フレッシュキャリア社員制度』がある。優秀でありながら、就職のタイミングを逃した学生は多い。中小企業の採用にぜひ活用してほしい」と強調した。会場には会員ら約40人が集まり、熱心に聴講した。
パソナグループは企業理念に「社会の問題点を解決する」を掲げ、地域農業の活性化やアーティストの雇用などのユニークな観点で、他にはない人材サービスを展開している。南部代表は「今後は体力にハンディがある人も活躍できるような仕組み作りに興味がある。社会の課題がある限り、新事業を開拓したい」と意気込んだ。
講演後は参加者から「定年後のシニア活用のアイデアは」「社員の定着率を上げるためのポイントは」といった質問が相次いだ。南部代表は豊富なエピソードを交えて回答し、盛り上がった。
講演は佐川会長がフレッシュキャリア社員制度を利用したことを機に実現。佐川会長は「中小企業の魅力を求職者らに伝えてほしい」と求めた。最後に佐川会長が南部代表に黄色いネクタイをプレゼント。南部代表は首にあてがわれて照れ笑いを浮かべた。


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