全国各クラブの活動報告

東京・女性部会、日本総研寺島氏が「アベノミクス」の課題について講演

東京産業人クラブ女性部会(佐川八重子会長=桜ゴルフ社長)は12月20日、帝国ホテル(東京都千代田区)で12月例会を開いた。講師に日本総合研究所理事長の寺島実郎氏を招き、安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」の課題と世界経済の見通しについて講演した。寺島氏は「アベノミクスは外国人投資家主導の株高がもたらした景気回復幻覚症状だ。主体はヘッジファンドで、売り抜くための短期保有であり、日本産業の復活を期待するものではない。外資が去ったら焼け野原になる」とした上で、成長戦略について「ビジョンではなく、諸外国の顔色が変わるようなインパクトのあるプロジェクトを実行する必要がある。例えばリニア中央新幹線。2027年に東京―名古屋間、54年に名古屋―大阪間を開業の予定だが、政府主導で東京―大阪間を一気に完成させるべきだ。また自動車に過剰依存した産業構造をつくりかえる『産業創成戦略』が求められる。新たなプロダクトサイクルとしてジェット旅客機が有望だ」などと指摘した。会場には男女合わせて約50人が集まって話に聞き入り、質疑応答が活発に交わされた。
講演後は特別企画としてフルートとバイオリンの奏者を招き、クラシックの名曲を楽しんだ。また音色に負けず劣らずの美声で合唱し、大いに盛り上がった。プレゼント大会も開き、交流を楽しんだ。


このページの先頭へ