全国各クラブの活動報告

東京産業人クラブ、中小・小規模事業者政策について北川企業庁長官が講演

東京産業人クラブ女性部会(佐川八重子会長=桜ゴルフ社長)は2日、KKRホテル東京(東京都千代田区)で4月例会を開いた。経済産業省・中小企業庁の北川慎介長官を講師に迎えて「最近の中小企業・小規模事業者政策について」と題して講演した。女性経営者ら53人が参加した。
冒頭、佐川会長は「女性部会は2014年に17年目を迎えた。会員企業数は現在約50社で創業10年以上の会社が中心ですが、最近は若い女性経営者が集まってきています。例会での意見交換を通じ、会社が元気になる"お土産"を持って帰ってほしい」と呼びかけた。
北川長官は中小企業を取り巻く経済環境の解説し、(1)被災地の中小企業・小規模事業者対策(2)中小企業の87%を占める小規模事業者支援施策(3)開業率の向上策(4)中小企業・小規模事業者の黒字化対策(5)海外展開支援(6)消費税転嫁対策(7)地域活性化対策-などの中小企業政策の柱を紹介した。その上で「中小企業は雇用の7割を支える国民経済にとって大きな存在だ。また従業員規模が小さな企業ほど全従業員に占める女性従業員や女性管理職の割合が高い。女性経営者として活躍している皆さまには、ぜひ後進を育ててほしい」と強調した。
一方、会員からは「創業には細やかな支援が必要になる。女性やシニア層の創業を支援する施策はありますか」「政府のプロジェクトを受注するのは大企業がほとんど。中小企業は下請けとして関わるだけ。初めから中小企業が受注できる仕組みにしてほしい」「以前は優秀な従業員を表彰する制度があり、中小企業庁長官賞があった。長官賞を受賞したら従業員のモチベーション向上になるし、会社の信用度の向上にもつながる。表彰制度を復活させてほしい」といった活発な意見が飛び交った。


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