全国各クラブの活動報告

名古屋産業人クラブ、永井嘉吉記念賞に神取社長を選出

名古屋産業人クラブ(内藤明人会長=リンナイ会長)は14日、名鉄グランドホテル(名古屋市中村区)で永井嘉吉記念賞選考委員会(内藤明人委員長)を開いた。「第32回永井嘉吉記念賞」にはカンドリ工業(愛知県幸田町)の神取勇社長を選出した。
2016年1月29日に名古屋マリオットアソシアホテル(名古屋市中村区)で開く名古屋産業人クラブの新年賀詞交歓会で表彰する。
神取社長は1984年、38歳の時に部品加工業で起業した。ロウ付加工というニッチな分野にもかかわらず創業から31年間にわたり会社を発展させた。工場は本社工場など3カ所。「B&H(ブレージング&ヒートトリートメント)技術センター」では、多様なロウ付試作にトライし小ロット品、テスト品に対応している。
産学連携や地域連携にも熱心に取り組んでいる。産学連携では11年に極細径チューブを用いた切手サイズの熱交換器を開発した。地域とのつながりでは、地元の工科大学や周辺市町によるモノづくり関連のコンソーシアムに参加し、若者にモノづくりの知識や経験を伝えている。こうした取り組みや利益率、1人当たりの生産性の高さなどが評価された。
同賞は名古屋産業人クラブ2代目会長で元新東工業会長の故永井嘉吉氏の遺産を基金にした顕彰制度。毎年、会員の中から優れた経営手腕を発揮した中小企業経営者1人を表彰している。


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