全国各クラブの活動報告

東京産学交流会、東京都市大の白木教授講演-「製品不具合の原因を破面解析から探る」

東京産業人クラブ・東京産学交流会(サザンクロス、渡辺佳英会長=大崎電気工業会長)は4月27日に、東京都市大学工学部機械工学科の白木尚人教授を講師に招き、定例会を開いた。「製品不具合の原因を破面解析から探る」と題した講演会には18人が出席し、白木教授の説明を熱心に聞いた。
白木教授は、製造品における亀裂の進展経路や破面の特徴を豊富な事例で説明。疲労破壊の起点になりやすい箇所として、材料中の欠陥や加工に伴う欠陥、設計上・構造上の欠陥を上げた。
破面解析は、肉眼による観察から始めて大まかな特徴を捉えた後に、細部の観察を走査型電子顕微鏡(SEM)などの高倍率機器で観察すると良いとし、「大抵のことは開業医で済んでしまう。それより上(大学病院や研究所での解析)は割と少ない。高度な分析機器を使う必要はない」と指摘した。


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