全国各クラブの活動報告

栃木産業人クラブ、日産栃木工場を見学-全国から部品担当者が参加

栃木産業人クラブ会員の日産自動車栃木工場(栃木県上三川町)は2日、工場見学会(日刊工業新聞社共催)を開いた。全国の機械や電機、自動車部品メーカーの開発担当者ら40人程度が参加し、鋳造工場や組立工場などを見学した。車軸工場では、眼球運動を測定する装置「アイトラッカー」を活用した検査技能向上のための活動などを視察した。
セミナーでは中村卓也工場長が「高級車工場のものづくり―グローバルマザーとしての品質改善の取り組み―」をテーマに講演した。栃木工場の輸出比率は95%程度とされ、約50カ国に向けて輸出していることなどから、グローバルに展開するための人材育成を中心に解説した。「幅広い技能や技術を持った多能工や、現場管理の徹底で世界に誇れる人材を育成している」と強調し、「日本のモノづくりを代表するような競争力を持ち、そして行政との連携などを通して地域に愛される工場を目指している」と意気込んだ。
工場見学では工数削減やコスト削減を進める「改善タウン」の様子やプレス機械での無線伝送型カメラの活用法など、栃木工場ならではのスタイルを視察した。


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