全国各クラブの活動報告

技能と技術両輪 松浦機械を見学

埼玉産業人クラブ・NITEC埼玉産学交流会(杉本賢次会長=丸一ゴム製作所社長)は4月20、21の両日、福井県内で「学外研修in福井」を行った。会員企業の経営者と日本工業大学の柳沢章理事長、成田健一学長ら計12人が参加した。
20日は松浦機械製作所(福井市)の本社を見学した(写真)。同社経営企画室の上村誠主事から「当社のモノづくりは技能と技術が両輪。勘と経験に依存することなく、設計、加工からアプリケーション開発にいたるまで品質工学の手法も用いている」との説明を受けた。
ハイブリッド金属3次元(3D)プリンターに適した自社ブランドの粉末材料や、自社設備がベースとなった無人運転対応5軸マシニングセンター(MC)開発などのエピソードを聞きながら整然とした現場に見入った。
夕方は明治時代創業の開花亭(福井市)で、日本政策金融公庫福井支店長の大川みどり氏から講話「福井県経済・産業の特徴」を聞いた。同県で社長輩出数の比率や正規就業者率などが全国トップクラスであることについて大川氏は「勤勉な県民性に応えて、企業側も転勤のない職場を提供するなどの関係性が背景にある」と解説。福井県の高占有率企業を説明し、「埼玉の企業とのマッチングをお手伝いできれば」と強調した。そのあとの懇親会では、郷土料理と福井芸者の芸を堪能した。
21日は曹洞宗の大本山、永平寺(永平寺町)や戦国時代の城下町跡である一乗谷朝倉氏遺跡(福井市)などを巡った。修行の大切さを再認識し、世の栄枯盛衰に思いをはせた。


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