全国各クラブの活動報告

理研ベンチャー入居施設を訪問

埼玉産業人クラブ・TDU産学交流会(浜野尚吉会長=共同技研化学社長)は5月17日、埼玉県和光市の理化学研究所などを訪問した。会員企業と東京電機大学関係者ら13人が参加。理研ベンチャーが入居する和光理研インキュベーションプラザ(IP)を皮切りに、理研の大森素形材工学研究室、水素エネルギーストレージ技術研究チームを見学した。
和光理研IPは理研と中小企業基盤整備機構、埼玉県、和光市が共同で運営するベンチャー支援施設。入居企業11社のうち先端力学シミュレーション研究所が、飛行ロボット(ドローン)の実機を見せながら自社の事業を説明した。
その後、理研構内に場所を移し、まず大森素形材工学研究室で独自の鏡面研削加工技術「ELID」研削法の説明を受けた。応用範囲が自動車部品から半導体、セラミックス、医療器具までと幅広く、しかも最近は表面にはっ水性や色付けなどの機能も付加できる特徴などに参加者は驚いていた。
水素エネルギーストレージ技術研究チームでは、燃料電池車の普及や水素社会の到来に向けた水素吸蔵材料の開発状況を視察(写真)。壁紙や天井に水素の吸蔵材を貼り付ければ、建物内に水素が充満しても爆発しないことなどを聞き、その安全性確保に対する認識を新たにしていた。


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