全国各クラブの活動報告

掛川産業人クラブ、鍋屋バイテック本社工場を視察

掛川産業人クラブ(榛葉貴博会長=榛葉鉄工所社長)は1月30日、鋳物メーカーの鍋屋バイテック(岐阜県関市)を視察した。同社の創業は織田信長が桶狭間の戦いに勝利した1560年に遡(さかのぼ)る。創業家の岡本一族が鍋や灯籠、鐘などの鋳物をつくっていた。現在はプーリーやカップリングなどの電動機器部品が主力。プーリーでは国内シェアの約8割を占める。

見学したのは、本社・本社工場と美濃ファウンドリ(同美濃市、写真)。本社・本社工場は豊かな緑に囲まれ、近代的デザインの本社社屋は、美術館も併設する。自然と融合したクリエーティブな拠点を目指し、「関工園」と名付けた。

「寿司バーコンセプト」と呼ぶ多品種小ロット生産体制も特徴。丹羽哲也常務は「納期とサービスで差別化を図っている」と説明。参加者は、業務に直接関係ない資格にも手当をつける制度や35歳で部長になれるリーダー教育など、ユニークな人材育成システムに関心を示した。

一方、美濃ファウンドリは2015年完成の鋳造プラント。注湯工程の自動化など鋳造の3Kイメージとは程遠く、参加者は「従業員にやさしい工場づくりが参考になった」と感心していた。見学終了後、名古屋市内のホテルで開催された名古屋産業人クラブの賀詞交歓会にも出席し、交流した。
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