全国各クラブの活動報告

埼玉産業人クラブ、第16回埼玉チャレンジ企業経営者表彰 知事賞に小松コマーム会長

埼玉産業人クラブ(増田文治会長=マスダック社長)は、埼玉県内にある中小・ベンチャー企業の経営者を表彰する「第16回埼玉ちゃれんじ企業経営者表彰」(埼玉県、埼玉りそな銀行、日刊工業新聞社など後援)の受賞者を決めた。県内の金融機関や産業団体から推薦のあった経営者20人のうち、事業・財務内容に優れ、地域社会への貢献度が高い5名が選ばれた。
埼玉県知事賞はコマーム(埼玉県川口市)の小松君恵会長が受賞した。保育・子育てサービスを通じて地域社会に貢献したほか、結果よりプロセスを重要視する経営手法や、正社員とパート、登録スタッフを含め約500人の多様な働き方への取り組みなどが評価された。
埼玉産業人クラブ会長賞は池上金型工業(同加須市)の池上正信社長が受賞。金型の設計から製造、部品製造まで一貫して手がけ、米国、メキシコ、中国、タイに生産拠点を構えるグローバル展開などが評価された。
特別賞には埼玉種畜牧場(同日高市)の笹﨑静雄社長、システムインテグレータの梅田弘之社長、八洲電業社(さいたま市北区)の吉村光司社長の3人がそれぞれ受賞した。
笹﨑社長は牧場経営からハム・ソーセージ加工、販売、食堂まで一貫した事業展開を進め、サイボクハムを埼玉発のブランドとして高めた。
梅田社長は創業社長として、自社開発したパッケージソフトを基盤に、株式を上場させた経営手腕のほか、女性や障害者など雇用の多様性を進め、従業員が働きやすい職場環境をつくった。
吉村社長は電気設備工事全般での実績を基に情報通信技術(ICT)活用を進めて先端技術の取得に力を入れるほか、国連の持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みにも積極的な点を評価。県内若手経営者のリーダー格として旺盛なチャレンジ精神を発揮していることも評価対象になった。
同表彰は推薦のあった中小・ベンチャー企業経営者らを対象に、1次審査で事業・財務内容を審査し、2次審査で地域社会への貢献度などを加味して受賞者を決める。
5月25日に実施する予定だった表彰式は、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で中止となった。5人の受賞者には事務局から表彰盾と記念品を贈る。
また、受賞者は6月19日付の日刊工業新聞・埼玉県特集(別刷)で事業概要などの紙上プレゼンテーションを実施する予定。


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