全国各クラブの活動報告

名古屋産業人クラブ女性部会、年末交流会 落語を楽しむ

名古屋産業人クラブ女性部会(奥野雅世会長=奥野工業取締役)は12月11日、名鉄ニューグランドホテル(名古屋市中村区)で「年末交流会」を開いた(写真)。森誠名古屋産業人クラブ会長ら男性会員を含む27人が参加した。
今回は、落語家の柳家緑君氏を招いて「『柳家緑君落語会』と噺家の世界」と題して2部構成で講演した。人間国宝だった5代目柳家小さんの孫である柳家花緑の弟子で、師匠譲りのきっちり語る"本寸法"の江戸落語を得意としている。第1部では落語の成り立ちや歴史、だれでもできる小話などを時折時事ネタを交えながら紹介し、古典落語の演目の一つ「子ほめ」に入った。
お世辞が言えない男が近所のご隠居から聞きかじった美辞麗句の知識を駆使して、タダ酒をごちそうになろうとして失敗する話。友人の産まれたばかりの赤ん坊を褒めなければいけないのに支離滅裂になる、いかにも落語らしい話に会場は笑いに包まれた。
第2部は落語家の階級制度やビジネスでも使える小話を披露した。「真打ち」の語源は、昔の寄席など照明に使っていたろうそくの芯を最後の出演者が打って消したことに由来すると説明した。落語のもう一席は人情噺で有名な「文七元結(ぶんしちもっとい)」を語った。腕は確かだが賭け事が好きで借金を抱える"左官屋"とその家族の物語。娘を女郎屋に50両で売り、その50両を巡って展開される。迫真の語り口や大きく力強い所作に引き込まれ、思わず涙する参加者もいた。
講演会終了後の懇親会は、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から中止にした。ただ、希望者を募って食事をしながら情報交換の場を設けた。
名古屋産業人クラブ女性部会の年末交流会は落語家の柳家緑君を招いて行われた.jpg


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