全国各クラブの活動報告

名古屋産業人クラブ、核融合科研を見学 模型使い実験

名古屋産業人クラブ(森誠会長=富士精工会長)は3月18日、岐阜県土岐市にある「核融合科学研究所」を見学した(写真)。会員ら21人が参加した。新型コロナウイルス感染対策としてマスク着用と検温、消毒を徹底して実施した。
冒頭、係員から「核融合発電を実現するための基礎研究を行っている。『核融合』という言葉の不安感を払拭(ふっしょく)してほしい」とあいさつがあった。その後、バンテリンドーム(ナゴヤドーム)10個分の広さを持つ施設の概要、核融合の仕組みなどを紹介する10分程度の動画を観た。
見学は密の状態を避けるため3班に分かれて実施。大型ヘリカル装置(LHD)を遠隔操作する制御室には、400台のパソコンや450台のモニターが並んでいた。展示コーナーではLHDの20分の1の模型を使って、装置の特色や核融合による発電方法のほか、蛍光灯と電子レンジでプラズマを作り出す簡単な実験も行った。
また、プラズマ真空容器の実物大のモデルや歴代の実験装置、超電導装置なども展示され、参加者は興味深そうに覗き込んでいた。
質疑応答では、対外協力部長の高畑一也教授が核融合実験の現状や発電に向けての世界の動き、今後の展開などを丁寧に解説した。
核融合科学研究所.jpg


このページの先頭へ