全国各クラブの活動報告

東京産業人クラブ、逆境下でも勝てる経営 大久保フォーバル会長が講演

東京産業人クラブ(寺町彰博会長=THK社長)は1月17日、日本産業人クラブ連合会と共催し、経団連会館(東京都千代田区)で「2022年新春特別講演会」を開いた。会員ら約50人が参加し、東京商工会議所副会頭でフォーバルの大久保秀夫会長が「これからの企業のあり方~逆境下においても勝てる経営とは~」をテーマに講演した。
大久保会長は講演で「今の企業は儲けることが一番の目的になっている」と口火を切った。企業は本来、提供する商品・サービスで社会の問題点の解消を目指す存在で、「追求すべきはお客さまの喜ばせ方で、利益はその結果」とした。
また、経営者の判断一つで社員が路頭に迷う可能性もあるとしたうえで、「大切なのは人生を精一杯生きようとする『死生観』」と主張。一方、現代は死生観をあまり深刻に考える機会がないため、直面した苦労を?天が与えたありがたい成長の機会"と受け止める「逆境観」を提唱。「新型コロナウイルス感染症でさまざまな変化が起きたが、変化はチャンス。事業のやり方は変えても企業の在り方は不変であってほしい」とした。
聴講者からは「顧客のことを考えているのかと疑問に思う場面は多い」と共感の声が上がった。
また、「日本社会の今後の対応策」を問われた大久保会長は「学校教育を変えるべき。言われたことはできるが、自分から発信できない子が多い。『これはどうしたら良いと思う』と問いかけて気づきを促す教育が大切だ」と指摘した。
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