全国各クラブの活動報告

名古屋産業人クラブ、夏季特別シンポジウムを開催

 名古屋産業人クラブ(森誠会長=富士精工会長)は8月30日、日本商工会議所の久貝卓常務理事(写真)と名南M&Aの篠田康人社長を招き、名古屋東急ホテル(名古屋市中区)で「未来へつなぐ~復権のカギ握る中部の産業~」と題した夏季特別シンポジウムを開催した。モノづくり日本会議中部地区研究会、日刊工業新聞社名古屋支社と共催。会場参加で約人、オンラインで約150人が聴講した。
 久貝氏は「経済安全保障推進法の成立と中小企業の対応」と題して講演した。「疫病や災害、有事の発生のほか輸入国による予期しない供給制約による供給遮断リスクの高まりなどサプライチェーン(供給網)の強靭化が重要視されている」と指摘した。
 また「安全保障に関わる技術が開発対象で、参加企業には法律上の守秘義務がかかるため中小企業が二の足を踏む可能性がある。政府には守秘義務の範囲の明確化など負担軽減やプロジェクト参加手続きの透明化などを求めるべきだ」と説明した。
 名南M&Aの篠田社長は「最新の製造業M&Aのトレンド~2021年4月に発表された中小M&A推進計画 それを見据えた中小製造業M&A戦略~」をテーマに講演。「M&A(合併・買収)は発展の手段だ。政府は、案件規模に応じてきめ細かく対応している」と事例などを紹介しながら解説した。
 講演終了後に交流会を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で急遽中止した。
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