全国各クラブの活動報告

東京産業人クラブ、2023年度定時総会を開く

 東京産業人クラブ(寺町彰博会長=THK社長)は、霞山会館(東京都千代田区)で2023年度定時総会を開いた。寺町会長は「東京産業人クラブには多くの会員企業が加入しているが、もっと活性化し盛り上がるよう会員の皆さんにご支援をお願いしたい」とあいさつ(写真)した。
 22年度事業報告・収支決算および23年度事業計画・収支予算、役員の一部改正案の3議案を審議し、いずれも原案通り承認した。役員の一部改正では、東成エレクトロビーム(東京都瑞穂町)相談役の上野保理事が退任し、同社社長の上野邦香氏が替わって理事に就任した。
 総会後は「新しい資本主義」を掲げる岸田文雄政権で総理補佐官の勉強会顧問を務める早稲田大学のスズキ・トモ教授(元オックスフォード大学教授)が、「『新しい資本主義』下の経営:付加価値の適正分配経営〈中堅・中小企業への示唆〉」をテーマに約1時間20分講演した。
 講演では従業員の給与や設備投資が抑制されたこの20年間を、利益と株主還元が増加している「株式・証券市場制度の逆機能の20年」と称し、「持続的発展が阻害されている」と指摘。その上で「成熟した経済社会において利益の最大化は、実は逆説的に国民を苦しめている。その改善策として利益から付加価値の概念に注意を向けて、この付加価値の適正分配が日本の持続的成長につながる」と話した。当日は75人が参加した。
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