全国各クラブの活動報告

大阪産業人クラブテクノロジー部会、「中堅・中小企業経営者医工連携セミナー」を開く

 大阪産業人クラブテクノロジー部会(美馬徹部会長=関西金属工業会長)は9月21日、大阪市内で「中堅・中小企業経営者医工連携セミナー」を開いた。近畿経済産業局地域経済部バイオ・医療機器技術振興課総括係長の和田本啓氏を講師に迎え、「医療機器産業の現状と経済産業省の医療機器産業政策」をテーマに講演した。
 和田本氏は「医療分野は医薬品開発など厚生労働省の管轄が多いが、経済産業省として医療機器産業の振興と起業を中小企業に促したい」と訴えた。診断装置は国内企業が強い反面、治療装置は欧米系企業の独壇場になっていると解説。高齢化の進展と医療従事者の担い手不足に対応できるような、デジタル技術を活用した医療機器の開発が期待されるとした。さらに政府のスタートアップ創出に向けた支援展開や医療機器産業支援ネットワークにも触れ、「病気になる前の自身の行動を振り返ることで新しい市場が生まれる可能性がある」と示した。
 講演を受け、美馬部会長は「中小企業にはハードルの高い分野だが、会員同士の連携と協力で取り組む機会にしたい」と述べた。参加者から「今までと違う視点の内容で、新しい気付きがあった」などの感想が聞かれた。
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