全国各クラブの活動報告

名古屋産業人クラブ、名南M&Aの協力で「事業承継の選択肢」をテーマにした特別勉強会&情報交換会

 名古屋産業人クラブ(森誠会長=富士精工会長兼社長)は3月19日、JPタワー名古屋カンファレンスルーム(名古屋市中村区)で名南M&Aの協力で「事業承継の選択肢」をテーマにした特別勉強会&情報交換会を開いた。約50人が参加した。
 3部構成の第1部では、愛知県事業・承継引継ぎ支援センター統括責任者の今西正一氏が「東海エリアの事業承継の状況」と題して講演した。「愛知県では休廃業解散件数が高位安定している一方で、倒産件数は低位傾向にある。建設業や小売業、70代以上の経営者に対して事業承継への効果的な働きかけを検討する必要がある」と説いた。
 第2部は、浜松いわた信用金庫ソリューション支援部地域活性課調査役の島津一暁氏と名南M&Aの篠田康人社長による「事業承継としてのM&A」をテーマにトークセッションを行った。島津氏は「18年かけて事業承継支援体制を作った。専任担当者も7人となった。今期も30件ほどあり収益事業化している」と語った。篠田社長は「M&Aが一般化し、戦略の一つとして増えてきている。M&Aはそれ自体が目的ではなく、経営課題を解決し発展させていくツールとしてとらえてほしい」と締めくくった。
 第3部は名南M&A事業戦略本部IPO支援部の中嶋和典氏が第三者承継準備の視点から、東京プロマーケット(TPM)上場について解説。「TPMは形式基準がなく、売り上げや利益の額、株主数、流通時価総額や株価に左右されず上場することができる。上場会社数は年々増加している」と注目度の高さを示した。
 情報交換会では、参加者から「非常に分かりやすかった」「もう少し詳しく知りたいのでシリーズ化してほしい」との意見も多く聞かれ、講師を囲んで交流を図った。
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