全国各クラブの活動報告

埼玉産業人クラブNITEC埼玉産学交流会、徳島県で学外研修を実施

 埼玉産業人クラブNITEC埼玉産学交流会(杉本賢次会長=丸一ゴム製作所社長)は4月18、19日の両日、徳島県で学外研修を実施した。初日は徳島阿波おどり空港近くにある冨士ファニチアの徳島ショップで同社製家具を見学。3フロア約1300平方メートルのスペースにソファやいす、テーブルなどが展示され、使い心地などを体感した。その後、同社本社工場(徳島県板野町)を訪問(写真)して、布川徹会長と布川知則社長から会社の歴史や製品内容、生産体制などについてレクチャーを受けた。

 同社は1959年の創立で輸出からスタート。「日本一の家具メーカーを作ろうと日本一の山『富士山』を社名にした」と布川会長は由来を説明。現在はリビングセットソファやダイニングセットなどの木製家具を製造販売する。宝塚劇場や京都迎賓館、首相官邸や参議院議員会館の家具なども手がけた実績を持つ。
 布川社長からは15年前にスタートした生産現場の改善活動の説明を受けた。多能工化や5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)活動、朝の清掃、朝礼での経営計画書の輪読などの取り組みが紹介された。「国内販売だけでなく輸出に積極的に力を入れていこうと全社一丸となって頑張っている」(布川社長)として、上海や香港、シンガポール、台湾などへ販路を広げている状況も説明された。
 会社説明の後、本社工場内を見学。木材の加工や研磨・組み立て、塗装、布や革の裁断・縫製、張りや組み立てのほか、検査・出荷までの工程を視察した。見学後にはNITECの杉本会長が「非常に革新的で先進的な工場で大変参考になった。この見学だけで徳島に来た甲斐があった。我々も常に経営や工場の改善を進めており、ぜひ参考にさせていただきたい」とお礼を述べた。

 会社見学に続いて徳島市内の阿波おどり会館で阿波おどりの実演を見るとともに踊りも体験した。ロープウエーで眉山頂上まで登り展望も楽しんだ。懇親会は同市内の料亭しまだで開催。日本工業大学の柳沢章理事長は「徳島は初めてで、大変楽しみにしてきた。見学先はモリヤの森谷周一社長に、懇親会場は長谷川鉄工所の長谷川勉会長に紹介していただき、感謝したい」と話し、当会顧問の長谷川会長は「また徳島に来たいと思える思い出を皆さんと作りたい」と乾杯のあいさつをした。懇親会終了時には日本工業大の竹内貞雄学長が「会社見学で改革の現場を見られるチャンスはあまりない。当会の活動を通じて会社の発展に役立ててほしい」と語り、最後は長谷川会長の三線で阿波おどりを踊った。翌日は2グループに分かれて大塚国際美術館の見学とグランディ鳴門ゴルフクラブでのプレーを楽しんだ。
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