全国各クラブの活動報告

岐阜産業人クラブ、岐阜市内のホテルで定期総会を開催

 岐阜産業人クラブは6月17日、岐阜市内のホテルで定期総会を開催し、2025年度の活動方針や予算案を承認した。総会後は電子デバイス分野でのモノづくりと人材育成についての記念講演会や懇親会も開催。71人が出席し、会員同士がさまざまな情報や意見を交換した。
 遠藤宏治会長(カイインダストリーズ会長)は総会の冒頭であいさつ。天候の良しあしに関わらず毎日20マイル前進し南極点に初到達した探検家のアムンゼンを例に「トランプ関税で先行きは予測が難しい。不確実な環境下だからこそ着実に手を打つことが大切」とし、会員同士の切磋琢磨(せっさたくま)を訴えた。
 記念講演には、AI(人工知能)データセンター用半導体パッケージの大半を受注し世界で注目を集めるイビデンで生産支援を担当する田中宏徳生産推進本部モノづくり革新部長が登壇(写真)。「イビデンのモノづくり」と題し、高効率、高品質な生産を支える設備保全や改善活動を紹介し、それらを推進する人材の育成方法を解説した。
 田中部長はまず、デジタル技術を駆使する仕組みづくり、省人化と異常・故障ゼロのものづくり、自立型人財としての人づくりをイビデンのモノづくりの基軸と強調。特に人づくりを重点に、社内資格「製造保全士」の制度や2020年に再開した品質管理(QC)サークル活動などを説明した。
 さらに田中部長は、22年から始めた、簡単な装置で作業を効率化する「からくり改善」の自作例も披露した。改善活動などの成果発表会の様子、海外生産拠点のリーダーづくり、労働災害を防ぐ「安全道場」の取り組みなども紹介。「全員参加で取り組みを継続したい。人財を育て競争力を高める」述べた。

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