全国各クラブの活動報告

埼玉産業人クラブNITEC埼玉産学交流会、役員会と会員企業見学会

 埼玉産業人クラブNITEC埼玉産学交流会(杉本賢次会長=丸一ゴム製作所社長)は、9月14日に長野県御代田町にある平和産業(さいたま市南区)の第二工場(写真)で役員会と会員企業見学会を開いた。役員会では2025年度事業報告と26年度事業計画案などが報告され、了承された。
 見学した平和産業は粉末冶金による精密部品を手がける。ピースロンの商標名でマイクロモーター用含油軸受などを製造販売する。大竹徹社長は「ベトナム工場を建設中で年内にも建屋が完成する。培った技術を生かして国内でも付加価値の高い製品の生産に取り組んでいきたい」と話した。また井出正典常務は「創業以来、小物に特化している。携帯電話の振動用モーターのほか、ゲーム機にも使われている」と説明した。その後、粉末冶金の成形から焼結、潤滑油の含浸など工場内で一連の工程を見学した。杉本NITEC会長は「非常に高度なモノづくりの技術を見せていただいた。今期最後の交流会にふさわしい見学会になった」と感謝した。
 懇親会は御代田町のすしと日本料理の店「ひょうたん」で開いた。日本工業大学の柳澤章理事長は乾杯のあいさつで「平和産業が来年65周年で100周年を目指すと聞いて、日本のモノづくりが海外からの攻勢を受けながらも活路を見いだし、安定軌道に乗りつつあるという印象を受けた」と話した。また竹内貞雄学長は「普段は会えない人に会えることに交流会の価値がある。会がますます発展して会員と大学の交流に寄与することを期待したい」と中締めのあいさつを行い、一本で締めた。

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